子どもに英語を習わせているのに、上達しているように見えない。習っている内容もなかなかレベルがあがらないし・・・。学年があがるにつれて子どもも飽きてしまいそう。
というのはよく聞くお話です。
その原因として、いくつかのパターンが考えられます
- カリキュラムがゆっくり
- カリキュラムがない
- 先生がしょっちゅう変わる
- 英語に触れる量が少ない
- 先生が外国人
- 楽しませるのが優先で、上達は考えられていない
初めに断言したいのですが、幼少期や小学生から英語を習わせていて上達しないのは、お子さんが英語に向いていないからではないです。
けれども、英語教室の選び方を間違ってしまったとは言えるでしょう。
上述したようなパターンの英語教室は「英語慣れ」、「英語に楽しい意識を持つ」にはよいのですが、上達には向かないので、年齢があがり目的が「上達」になった場合は、「上達」を視野に入れた英語教室にシフトする必要があります。
それでは、各パターンがなぜ上達しないのか、見ていきましょう。
ある英語教室は、同じレベルのカリキュラムを2年間繰り返すそうです。これは教室側には利点がありまして、途中からの入会者を入れやすいのです。
逆に言えば、学習しても大した差がついていないのでいつからでも入れる、ということです。特に入会テストもなくクラス分けが何学年か一緒になっている教室はこのような傾向があります。
カリキュラムさえない英語教室もあります。 私が以前に講師として派遣された英語教室もカリキュラムがありませんでした。カリキュラムがないというのは、ある意味その時に必要なことに臨機応変に対応して学習できるということでもありますが、担任制でない場合や担任がしょっちゅう変わる場合には講師は一から試行錯誤をしなければならないので、効率が悪くなります。
講師の待遇がよい英語教室はまれだと思います。ですので、大手では先生が頻繁に入れ替わるという事態がおこります。先生がしょっちゅう替わる場合、やはりその生徒のレベルや性格などを知るのに毎回時間がかかってしまいます。生徒も先生に慣れるのに時間がかかってしまうこともあるでしょう。先生が変わるたびにすでにやったところを繰り返すなんてこともあります。 逆に先生が替わり難いのは、高額な英語教室(先生の待遇が良いので辞めない)、個人経営の英語教室などでしょうか。
週1回の英語教室では、なかなかそれだけで上達は難しいです。ですので、週に何回レッスンがあるか、宿題(自宅学習教材は高額なことも・・)が出てしっかりと学習が進む体制があるかを確認しましょう。
一般的に、ネイティブスピーカーのいる教室で習わせたい、という認識の親御さんが多いのです。そのために英語教室側もネイティブスピーカーを用意するのですが、残念ながら週1回ネイティブスピーカーと簡単な応答のみを話したところで英語力はつきません。
週1回でなければよいかと、オンライン英会話を小さい子に習わせても、やはり何を言っているのかわからずじっと座っているのも難しいでしょう。(うちの子の経験談です💦。ある程度話せる場合にはオンライン英会話はとってもおすすめです。) カリキュラムがしっかりと組まれたうえでのネイティブスピーカーの活用、外国人の子供にもきちんと教えて上達させる技術のあるネイティブスピーカーの先生であればよいと思います。
小さな子どもたちに継続してもらうには、楽しいレッスンにする必要があります。アップヒルでも対象が小学生ということもあり、なるべく楽しく英文法を学んでほしいと考えていますが、そこだけに集中して上達はあまり考えられていない教室もあります。 子どもたちは歌やダンスなど楽しいことを「あれやりたい~」とやりたがります。小さい子供に教えるときに身体的活動を入れるのはとても効果的なのですが、「楽しい」にばかり偏ってしまう恐れもあります。
通っている英語教室が上のパターン当てはまる場合、通わせているのに英語が上達しないのは不思議ではありません。みていただけるとお分かりになる通り、上達することを上達するまで教えられていないためです。
このような上達がみられない英語教室に不満を抱えた方々に対して、別料金で「英検対策」コースを追加することをお勧めするのが大手子供英語教室のやり方でもあります・・。
では、上達する英語教室とはどのような教室でしょう?
各教室で教え方は様々ですが、やはり評判と実績を見ることだと思います。
ホームページやちらし上の実績だけですと、よいことばかりを宣伝する可能性もありますので、「評判ひろば」などの口コミや実際に通っている方何人かに聞かれるのが一番よいと思います。
もちろん評判・実績がとてもよくてもその陰に多数の脱落者がいたり、高額だったり、先生と相性が合わなかったりなど、図り切れない部分もあるので条件をよく調べて体験レッスンは必ず受けてみましょう。