英作文をがんばって書いているのに、どうしても文法があちこちで間違って安定して書けないということがあります。
どうしたらよいかな?
それには、やはり単文の練習がしっかりできていない可能性があります。
そのようなときには、単文の英訳から練習する必要があります。
ただ、単文の英訳を練習する問題集というと、特に高校生用に構文を扱ったものは沢山ありますが、
むかしながらの問題集だったりして、例文が古く難しさを感じてしまうことがあるでしょう。
特に小学生や中学生で英検の上の方の級を受験する場合、
大学受験用の高校生向け問題集などはかなりとっつきにくいですよね。
そこで、今回は小学生や中学生でも難しさを感じずに
英語の単文を練習する方法をご紹介します。
ここでご紹介するのは、「ひたすら書く!」「ひたすら英訳!」 というのではなく、まずは音声で練習する方法です。
ライティングとスピーキング力の上達には相互関連があります。
スピーキングと比べてライティングは時間をかけて英文を考えられるイメージですが、
制限時間のなかでライティングをするには、やはりある程度のスピードが求められます。
また、幾通りか考えられる英文から適切な表現を選ぶためには、やはり瞬間的に幾つかの英文を思いつく必要があります。
ですので、日本語を頭の中で瞬間的に英訳して、言ってみる、
という練習で英語の型にしっかりと慣れることが、英作文の上達にもつながります。
以下におすすめするのは、このようにスピーキングと英作文を同時に練習できる「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」というテキストです。
こちらの本は、中学1年生~3年生までの文法に沿った英作文問題が、文法ごとに見開き1ページになっていて、学年ごとに章になっています。
ですので、苦手な文法分野や、学習し終わって英文で覚えたい文法分野
があれば該当するページから練習することもできます。
練習方法ですが、
① CDまたはダウンロード音声を使って、音声で練習します。
音声は、日本語 ⇒ インターバル ⇒ 英語 の順で流れるので、
日本語が読まれて、次に英語が読まれるまでの間に英文を言います。
例えば、
これらはペンです。
This is pens.?かな?
These are pens.
あ、そっか。pensだから、「これら」のthese areか。
といった感じです。
もちろんテキストに日本語と英訳が書いてあるので、
文字でも英訳を確認して、何回か繰り返してとなえてください。
② 英訳がすらすら出てくるようになったら、日本語をみて英訳を書いてみてください。
単語のスペリングなどはやはり書かないと覚えられているかが確かめられないので、
最後に書いてみるのも大切です。
このテキストは大人の中学英文法の学びなおしにも最適です。
慣れればテキストなしで音声だけでも練習できますので、
家事をしながら、ウォーキングをしながらの「ながら勉強」も可能ですよ。
「瞬間英作文」がちょっと難しいな・・・と思われた方には、
こちらの音読ブックはいかがでしょうか。
「瞬間英作文」よりも短く単純な文を使っているので、
小学生でもとっつきやすいでしょう。
ただし、こちらは本来は音読のための本なので、
音声は、日本語が読まれてから英語が読まれるまでに間隔があいていません。
これらはペンです。
These are pens.
という感じですぐに答えが読まれてしまいます。
ですので、日本語を聞いてから自分で英訳して英語を言うためには、
再生を一時停止する、などの操作が必要になります。
もちろん、音読教材として使って英語の型を覚えるのも
良い方法ですので、音読から試してみてもよいと思います。
こちらの本を使う場合でも、最後には日本語だけをみて英作文をしてみてくださいね。
今回は、音声練習で英作文とスピーキングの両方の上達ができる、
英作文練習方法のご紹介でした。
英作文というと、机に座ってカリカリ書くのに抵抗があって
なかなか取り組めない・・、という方でも
この方法ではCDの再生ボタンをポチっと押すだけで 学習が始まってしまうのでハードルが低くおすすめです。