英検受験お疲れさまでした。
英検の解答速報は次の月曜日の13時からインターネット上で発表されます。(本会場の場合問題用紙は持ち帰れるので、リーディングもリスニングもマークシートのマークと一緒に問題用紙にも解答を書いておきましょう。)
では、解答速報で答え合わせをして、どれだけ合っていれば合格の目安になるのでしょうか。
英検の合格基準スコアは英検のページに説明がありますが、
ぱっと見ただけでは見慣れないスコア方式に、ん?それで合格の判断はどうやってするの?と思ってしまうかもしれません。
そこで、合格基準スコアの見方をご説明します。
現在、英検はCSE(Common Scale for English:英語共通スケール)スコアという採点方法を利用しています。これは、国際標準規格であるCEFR採点方式に対応しているので、他の英語検定との比較もできるようになっています。
そして、英検の配点は読む・書く・聞く・話す(R, W, L, S)それぞれの技能毎に均等に配点されるようになっています。つまり、リーディングは問題が沢山ありますが、その分 1 問の配点は低く、ライティングは1問なので配点が高くなっています。
各級の技能毎の満点スコアは以下の通りです
級 | 1技能あたりの満点スコア | 技能数 |
---|---|---|
1 | 850 | 4(R,L,W,S) |
準1 | 750 | 4(R,L,W,S) |
2 | 650 | 4(R,L,W,S) |
準2 | 600 | 4(R,L,W,S) |
3 | 550 | 4(R,L,W,S) |
4 | 500 | 2(R,L) |
5 | 425 | 2(R,L) |
各級の合格基準スコアは以下の通りです
級 | 合格基準スコア | 技能 |
---|---|---|
1 | 2028 | R,L,W |
準1 | 1792 | R,L,W |
2 | 1520 | R,L,W |
準2 | 1322 | R,L,W |
3 | 1103 | R,L,W |
4 | 622 | R,L |
5 | 419 | R,L |
級 | 合格基準スコア | 技能 |
---|---|---|
1 | 602 | S |
準1 | 512 | S |
2 | 460 | S |
準2 | 406 | S |
3 | 353 | S |
では、ここから、各級具体的にどれだけ得点すればよいかを見ていきましょう。
英検5級は、リーディング425点満点、リスニング425点満点中のうち(合計850点満点)、合格基準スコアの419点をとればよいことになります(正答率約47%)。
英検5級はちょうどリーディング25問、リスニング25問あります。
英検が
技能ごとに1問あたりのスコアへの影響は異なります。ただし、同じ技能の問題であれば、どの問題で正解してもスコアへの影響は同じです。
https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/eiken-cse_admission.html
と言っているので、
英検5級の各技能の満点425点を25問で割って、1問17点の配点目安になります。
17点×正答数で合格基準の419点を超える、または、正答数の割合が全体の50%を超えている(25問以上正解)と合格可能性が高いと言えるでしょう。
(例)自己採点でリーディングの〇が5問、リスニングの〇が23問だった場合、
17点×28問=476点で合格基準スコアの419点を超えているので合格可能性が高いです。
英検4級の場合は、リーディング500点満点、リスニング500点満点中のうち(合計1000点満点)、合格基準スコアの622点をとればよいことになります(正答率約63%)。5級より基準が少し厳しくなりましたね。
英検4級はリーディング35問、リスニング30問ありますので、1問ごとの配点がリスニングの方が重くなっています。
リーディングは1問約14点、リスニングは1問約17点の配点目安になります。
リーディングの正答数 × 14 +リスニングの正答数 × 17 が622より大きければ、合格可能性が高いことになりますね。
(例)自己採点でリーディングの〇が20問、リスニングの〇が20問だった場合、
リーディング:14点×20問=280点
リスニング:17点×20問=340点
280+340=620点で合格基準スコアの622を下回るため、不合格の可能性が濃厚です。
英検3級は、1次試験でリーディング550点満点、リスニング550点、ライティング550点満点中のうち(合計1650点満点)、合格基準スコアの1130点をとります(正答率約67%)。
3級のリーディングは30問、リスニングは30問、ライティングは1問です。
リーディング、リスニングは1問約18点が目安です。18点に正答数をかけて、リーディングとライティングで合わせて754点位(合格基準スコア1130点の2/3位)とれている、または、リーディング、リスニングが合わせて67%位できているかを目安とします。
ライティングは自分ではなかなか採点しずらいところですので、問題の規則に沿って(問いに答えているか、理由を2つ書いているか、文字数は規定内か、文法、スペリング)大体できているかを判断します。
2次試験は1次試験に合格しないと進めません。2次試験は合格均基準スコアが550点中353点です。2次試験は面接なので受けた感じでは計りにくいとは思いますが、約64%の出来で合格しそうということになります。
(例)自己採点でリーディングの〇が20問、リスニングの〇が20問だった場合、
リーディング・リスニング:18点×40問=720点、この時点では67%はとれていません。
合格基準スコアはこれにライティングを足して1130のため、ライティングで410/550点とれていれば合格しそうですが、ぎりぎり判断が難しいところです。
英検が
スコアは各回の全答案採点後、統計的手法(Item Response Theory*)を用いてスコアを算出しているため、受験者の皆さまがご自身の正答数でスコアを算出することはできません。
https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/eiken-cse_admission.html
と言っているように、
採点後に統計的に毎回の難易度・合格率が同じようになるよう調節するので、例えば今回は難しかったので受験者の点数が振るわない、というときはより低い点でも合格したり、簡単でみんなができたというときは合格点も高くなることがありますので、ぎりぎりの場合は合格を確認するまで合否が判断できないことになります。
以上の計算が面倒な方はざっくりの目安として英検が
正答数の目安を提示することはできませんが、2016年度第1回一次試験では、1級、準1級は各技能での正答率が7割程度、2級以下は各技能6割程度の正答率の受験者の多くが合格されています。。
https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/eiken-cse_admission.html
と言っています。
5級~2級は各技能6割程度、準1級、1級は各技能7割程度で合格しそうと覚えておきましょう。
[…] 計算の仕方はこちら⇒「英検の合格点は?どうやって計算するの?」 […]