英検協会が、2025年から準2級と2級の間に新しい級を新設することを発表しました。
英検の発表はこちら
理由としては、準2級と2級の間に高い壁があり、
合格するまでに2年近くかかっている人が多いからとのこと。
確かに、英検は3級を過ぎると急に難しくなる感じがあります。
3級までは、なるべく多くの人に取得してもらうために、易しめで、
中学英語を標準的に終えていれば取得できるように作成されていると思います。
準2級、2級は3級と比べて、
ある一定以上の水準を満たさないと合格できなくなります。
これは、各級の合格率からもそのような傾向が見て取れます。
級 | 合格率 |
5級 | 81.4% |
4級 | 69.9% |
3級 | 52.9% |
準2級 | 36.7% |
2級 | 26.4% |
準1級 | 16.0% |
1級 | 12.0% |
3級までは50%以上が合格ですが、
準2級になると40%弱・・・と
受験者の中でも過半数以上が合格できないようになっていきますね。
また、級が上がるにつれて次の級までの学習期間が長くなっていくのは
どの級にも言えることで、
特に準2級から2級の間だけが長いわけではありません。
以下は、英検が準2級から2級の学習期間の長さの根拠としているグラフです。
青の線が、5級から準2級までを順に受験した人が次の級合格までにかけた期間の平均、
緑の線が、5級から2級までを順に受験した人が次の級合格までにかけた期間の平均、
オレンジの線が、5級から1級までを順に受験した人が次の級合格までにかけた期間の平均です。
級が上がるにつれて学習期間は長く必要になる傾向がありますね。
ただ、準2級から2級の間が他と比べて長いようには思えません。
むしろ、上のグラフから見ても分かるように、何か月かかるか記載されていませんが、
難易度に差があるのは、2級から準1級、準1級から1級の方です。
将来的には、2級~準1級、準1級~1級の方もさらに細分化されるのかもしれません。
個人的には、この変更は、受験者のためというよりも、
英検が試験数を増やしたり、参考書を独占して作成したいがためのような気がします。
ただ、スモールステップに区切ったことで、
次の級までに覚えなければならない単語・熟語などの負担は減るので、
受験者によってはモチベーションが保ちやすくなるメリットがあるかもしれません。
試験数を増やすことが、受験者のためになることを願います。