最近「人口減少時代」という言葉をよく聞きます。
「少子」「高齢化」が現実となり、対策が追いつかないなか
いよいよ日本の「人口減少」の近未来に向き合って備えなければと
メディアなどで煽られています。
日本の人口は2050年までに1億人を下回り、
予測によっては半減するという説もあります。
(新局面を迎える人口減少時代:第一生命経済研究所)
減少スピードは外国人の移民を受け入れても追いつかないそうです。
人口の将来予測は、現在の人口構成や出生率などに基づいているので、
予測のなかでも確実性が高いもので、
私たちはその未来予想図に沿って将来の準備をしていかなければなりません。
では、人口減少時代に備えた社会の動きはどうなっていくのでしょう。
企業などは今まで日本国内で回っていた経済市場を
ますます外に広げていく必要があります。
日本市場は縮小傾向ですが、
世界全体の人口はまだ増加しています。
(世界人口の増大が鈍化、2050年に97億人に達した後、 2100年頃に110億人で頭打ちか:国連報告書)
大企業はすでに海外展開をしている会社がほとんどで、
国内よりも海外からの収益が大部分を占めているというケースも多いです。
ですので、この円安で収益をあげている大企業も多いですね。
例えば、トヨタの海外売上比率は85%ですし、
ユニクロの海外売上比率は65%です。
中小企業でも海外に市場を求めているところが増えてきました。
これからは日本のものを海外にも展開するということに加え、
初めから海外市場を主なターゲットとする企業も出てきそうです。
また、よい移民に日本に来てもらう必要があります。
外国の優秀な人材を積極的に受け入れていく姿勢の企業が増えています。
企業だけでなく大学や研究機関でもその傾向がみられます。
近年は日本円が弱いので、他の先進国に労働者が流れがちですが、
なんとかよい人材に来ていただこうと、各地で取り組みがされています。
(外国人材の活躍推進:首相官邸)
例えば、インドは現在人口が世界1位になりましたが、
急激な人口増加にみあう十分な仕事がないそうです。
そういった国から優秀な人材を受け入れたり、発注したり、
現地に支社などを作って進出することも今以上に活発になっていくことでしょう。
人口減少トレンドは避けがたいため、
好む、好まざるによらず、日本も内外で国際化をしていく必要があるのです。
こういった需要に対して、言語が障壁になります。
AI翻訳はもちろん役に立ちますが、このような変化を潤滑に進めるために、
海外に出ていくにしろ、
外国人を受け入れるにしろ、
英語力のある人材がますます求められるでしょう。
若者たちは、「円安で海外旅行高いし、外国なんか危ないから行かないもん」
とか言っていないで、英語を勉強しておいた方がよいでしょう。
インバウンドも増えていますので、外国人とやりとりする機会は益々増えます。
英語力があった方がなにかと生きやすくなる社会になっていきます。
人口減少時代ですので、就職は売り手市場ですが、
人手不足も相まってブラック職場などはなくなりませんので、
英語ができれば職業の選択肢もより増えるかと思います。
人口減少時代への備えとして、英語力を身につけておきましょう。