小さい頃から親しんでいるほど、英語力が身につくのは当然です。
ただ、そのための親の努力も大変です。
「おうち英語で小学6年生で英検1級に合格しました!」などのケースがごくまれにありますが、
その内情は、家ではテレビも会話も全て英語、単語カードを一生懸命手作り、など親御さんの努力も並大抵ではありません。
このような親御さんは本当に尊敬します。
また、この努力は中断してはいけないのです。
「小学校3年生までアメリカに住んでいて英語を話していたけど、日本に来て全部忘れた」という帰国子女もいます。
つまり、一旦英語から離れてしまうと忘れてしまうので、自力で学べるようになるまで(大体中学生になるまで)親御さんの英語教育も継続しなければなりません。
もちろんその成果はかなり大きいので、出来るご家庭ではぜひ実践されてください。
ここでは、そこまで生活を英語漬けにできないけれど、子どもには英語ができるようにしてあげたい。
継続するのは金銭的にも時間的にも大変なので難しいけれど、どの時期までに学ばせたらよいのだろう、という親御さんに向けて、子どもの発育に合わせて無理なく出来る学習方法をご提案します。
就学前までの英語
発音、リスニングは9歳までというのは本当?
「9歳まで」と決めてしまうのは個人差があると思いますが、
小さい子供ほどまねして発音するのもリスニングも上手なのは事実です。
これは本当に、小さい子の方がこちらの英語も聞き返さないし、発音も完璧!といつも感じさせられます。
日本語、英語、中国語などの言語は使用する周波数帯域が異なります。
私たちは成長するにつれて日本語環境により慣れて、脳が順応していき、必要のない波長は聞かなくなります。使用する周波数帯域の狭い日本語は他の言語を勉強する際に不利ですね。
また、発音するときの口や喉の動かし方なども小さい子の方が簡単にできてしまいます。
筋肉も使えば発達し、使わなければ淘汰されていきますので、小さい子の方が柔軟なのは想像に難くありません。
では、子供たちの耳を英語が聞こえるように、口を英語が発音できるように、しておいてあげるにはどうすればよいか。
楽しく英語の歌を聞く、真似して歌う
小さい頃は英語の歌を楽しく聴いて、歌えたら良いと思います。
ネイティブの発音の歌を繰り返し楽しく聞かせて、
上手に真似できれば、発音、リスニング力が身につくのと一緒に単語やフレーズもその文脈のなかで覚えられます。
まずは「楽しく英語の歌を聞いて、真似して歌ってみる」で良いのではないかと思います。
英語は楽しい、という印象を持たせてあげましょう。
今は、YouTubeやその他の素材がインターネットで簡単に入手できますし、AlexaやGoogle Homeに「London bridgeをかけて」とお願いすればすぐ流れますね。こちらのBaby sharkの歌などもおすすめです。
最近の英語熱で、就学前の幼稚園・保育園でも少し英語を取り入れたり、
小学校にはALTの先生が配置されているため、小学生は発音の上手な子が多いです。
発音・リスニングはそれほど心配しなくてもよいでしょう。
小学生
今は小学校3年生から英語の授業が入り、5年生から通知表に英語の評価がつきます。
では、学校の授業だけで十分なのでしょうか。家庭では何をしたらよいでしょう。
低学年は音声ベースで学ぶのがよい
低学年のうちは文字を書くのに慣れていないので、日本語でさえノートをとったり、毎日の漢字練習の宿題をするのも大変ですよね。
音声ではすごいスピードで学んでいるのに、書くスピードが追いついていない状態です。
この時期はリスニング、スピーキングといった音声での学習をするとよいです。
YouTubeでしたら、音楽の他に、簡単な会話の素材もあります。音声で単語やフレーズを増やしていきましょう。
本好きの子は絵本なども読みたいなと思うかもしれません。音声練習だけでは英語を読めるようになっていないので、その場合はフォニクスを取り入れていくとよいです。
これもYouTubeなどで素材があります。こちらでYouTube素材をご紹介しています。
高学年では読み・書きもできる
高学年になってくるとノートをとるのにも慣れて、漢字練習の量も増えますね。ノートに書いて、見直すことで学習の定着もよくなります。
この時期には学校で英語の教科書を使った授業があるのですが、ライティングまではしないようです。そこで、おうちでは教科書を使って学校で習った単語を読んで、書けるようにしておくと良いです。
単語を覚えてライティングをすることで、当然ですが英語を読めるようにもなります。英語の絵本などにも挑戦してみましょう。
高学年でも読み書きが得意でない子もいますので、その場合は、音声ベースの会話をのばしていったらよいでしょう。
文法はいつから?
国語の文法も形容詞などを学ぶのは4年生からです。
そして、文法は国語のなかでも苦手とする子が多いですよね。
ですので、あまり早く勉強すると難しく感じてしまうと思います。個人差はありますが、アップヒルでも文法を教え始める5年生くらいからが適切かと思います。
・幼少期は耳、口の発達のために音楽、
・低学年は音声ベースの会話、
・高学年は読み書きも取り入れると効果的です。
できるところから、ぜひ実践してみてください。
[…] お悩みの記事で高学年からライティングも取り入れるとより効果的と書きましたが、では、ライティングの学習は何をしたらよいのでしょうか?ヒントをご提案していきたいと思います。 […]